車のウォーターポンプは、
エンジンの温度を適正な状態に保つために
冬場に凍らないようにしたり、
冷却系などの水路を
錆びさせないようにしたりするための
防さび効果のある冷却水を
循環させる装置です。
このウォーターポンプが故障してしまうと、
エンジンがオーバーヒートしたり、
エンジンそのものを
修理・交換しなくてはいけなくなったりします。
このように、車が駆動するための
重要な装置であるウォーターポンプですが、
車を所有し、普段、よく車に乗っている方で
「ウォーターポンプって寿命があるの?」
などと疑問に思っていらっしゃる方は、
結構多いと思います。
そんなウォーターポンプの寿命や
交換時期について知りたい!
と思っている方のために、ここでは
- ウォーターポンプの寿命はどれくらいなのか
- ウォーターポンプの交換時期の目安や
交換費用の相場 - ウォーターポンプ故障時に現れる症状とは?
について解説させて頂きたいと思います!
車のウォーターポンプの寿命や交換時期、
交換費用について詳しくお知りになりたい方は、
ぜひ、以下の記事を読んでみてくださいね。
知っておきたい!ウォーターポンプの寿命はどのくらい?
一般的なウォーターポンプの寿命とは、
走行距離的には10万キロ、
使用年数でいうと10年になる前ぐらいと
なっており、
走行距離が10万キロを超えるか、
使用年数が10年になったら
オーバーヒートなどの
エンジントラブルを防ぐためにも、
ウォーターポンプを交換することを
おすすめします。
ウォーターポンプの交換時期の目安は?
上記ですでにご紹介しましたように、
ウォーターポンプの寿命は、
走行距離10万キロ、
使用年数が10年ほどなので、
走行距離10万キロを超えるか、
使用年数が10年に達したら
ウォーターポンプを交換しましょう!
走行距離10万キロ、
もしくは使用年数が10年に達していなくても、
ウォーターポンプが循環させる
冬場に凍らないようにしたり、
冷却系などの水路を
錆びさせないようにしたりするための
防さび効果のある冷却水が漏れていたり、
回転するウォーターポンプの
軸受け部で構成されている
シャフトベアリングという
ウォーターポンプを回転する上で
重要な役割を果たす部品が
破損していたりする場合は、
速やかにウォーターポンプを
交換する必要があります。
ウォーターポンプの交換費用の相場
ウォーターポンプの交換費用の相場は、
安い部品の交換で数千円、
高いと数万円とかなり幅があるのですが、
一般的なウォーターポンプの
修理・交換費用の目安は
1万円ぐらいのようです。
交換する部品がウォーターポンプの
表側だけなのか、
ウォーターポンプの裏側の部分まで
交換するのか、
さらに、ウォーターポンプの大きさによっても
修理・交換費用は異なります。
この部品代プラス、冷却水の費用も
必要になります。
修理・交換にかかる工賃も
やはり、安いと数千円、高いと数万円と
かなり価格に幅があるのですが、
この工賃はウォーターポンプの
駆動方法によって異なり、
タイミングベルトを使用して
駆動させるタイプのウォーターポンプの
修理・交換の場合の工賃は
軽自動車なら2万円前後かかるようです。
部品代と工賃を合わせると
一般的なウォーターポンプの
交換にかかる費用は
3万円前後になるようです。
ただし、最近販売されている車種では、
ウォーターポンプの交換に
これほど費用がかからない場合もあります。
ウォーターポンプの故障時にあらわれる症状とは?
上記では、ウォーターポンプの寿命や、
交換時期、交換費用に関する
様々な情報をご紹介しましたが、
「ウォーターポンプが故障したら
どんな症状があらわれるのか知りたい!」
という方も中にはいらっしゃると思います。
そんな方のために、
以下にウォーターポンプが故障した時に
あらわれる症状について解説させて頂きます!
異音が発生!その原因とは?
ウォーターポンプの以下の部品が
劣化や損傷、破損すると
ウォーターポンプから異音が発生します
- メカニカルシール
- シャフトベアリング
- インペラー
メカニカルシールが劣化すると、
冷却水が漏れたりする原因となるのですが、
この際まれに異音を発生する場合があります。
このメカニカルシール鳴きと呼ばれる異音は、
比較的周波数の高い
「キーン」という音や「キー」という音で、
ウォーターポンプから発生します。
異音が鳴り出したら、
メカニカルシールを交換すれば、
症状を改善することができます。
回転するウォーターポンプの軸受け部で
構成されている部品である
シャフトベアリングが損傷すると、
「ウィーン」といった音や
「ウォーン」といった中程度の周波数の
異音がウォーターポンプから発生します。
この異音はシャフトベアリングの
ボールやローラー、エンジンの
回転数が高いほど
周波数の高い異音になります。
シャフトベアリング損傷の主な原因は、
部品の寿命や
ベルトテンションの掛けすぎなどが
多いようです。
異音が鳴り出したら、
治ることはありませんし、
放置するとどんどん音が大きくなり、
最終的にはプーリーが取れて壊れてしまうので、
そうなる前に早めに部品を交換しましょう。
インペラーは冷却水を送り出す役割を果たす
ウォーターポンプの重要な部品なのですが、
冷却水のメンテナンスを怠ったり、
水質やインペラーの素材が悪いと、
インペラーが劣化して折れたり、
溶けてなくなったりします。
インペラーが破損すると、
「ガラガラ」という異音を発生することが
ありますが、
インペラーが溶けてしまうと異音はせず
エンジンがオーバーヒートするなどの
症状があらわれます。
ウォーターポンプから
上記でご紹介したような異音が
発生した場合は、
速やかにディーラーや整備工場に
点検・修理を依頼しましょうね!
youtubeにてウォーターポンプが故障したら
どんな異音が発生するのかを
紹介している動画を見つけました。
実際にウォーターポンプが故障すると
どんな異音が発生するのか
聞いておきたい方は、
ぜひ、以下の動画をご覧になってくださいね。
ウォーターポンプの故障はファンベルトが関係している?
ウォーターポンプは上記でご紹介しましたように、
冷却水を循環し、
エンジンの温度を適正な状態に保つための
大切な装置なのですが、
ウォーターポンプを動かすために必要なのが
ファンベルトです。
このファンベルトは、
エンジンの回転をウォーターポンプや
発電機であるオルタネーターに伝えて
作動させる役割を果たしているため、
ファンベルトが破損して正常に動かなくなると、
ウォーターポンプも正常に
冷却水を循環することができなくなって
しまいます。
もちろん、ウォーターポンプが
正常に冷却水を循環することができないと、
エンジンの故障にもつながるので、
ファンベルトは車を駆動させるうえで
とても重要な部品なのです。
まとめ
いかがでしたか?
車のウォーターポンプは、
エンジンの温度を適正な状態に保つため
冷却水を循環させる重要な装置なので、
走行距離10万キロ、使用年数が10年という
ウォーターポンプの寿命がおとずれたら、
速やかに交換する必要があります。
走行距離10万キロ、
もしくは使用年数が10年に達していなくても、
冷却水が漏れていたり、
シャフトベアリング破損していたりする場合は、
すぐに部品やウォーターポンプを
交換する必要があります。
一般的なウォーターポンプの交換に
かかる費用は
部品代と工賃を合わせると
3万円前後になります。
もし、メカニカルシールの劣化が原因の
「キーン」という音や「キー」という異音や、
シャフトベアリングの損傷が原因の、
「ウィーン」といった音や「ウォーン」といった
異音、
インペラーの破損が原因の
「ガラガラ」といった異音が
ウォーターポンプから聞こえてきたら、
速やかに、ディーラーや整備工場に
車の点検・修理を依頼しましょうね。