冬場、寒い時期に運転するときに
欠かせないのが車のヒーターですが、
夏場はともかく、冬場にヒーターが壊れて
効かなくなってしまうと
運転するときに寒くて困ってしまいますよね。
「突如車のヒーターが壊れてしまったとき
どう対処したらよいのかわからない・・・」
というかたのために、ここでは
- 車のヒーターが効かない時に
考えられる原因 - 車のヒーターが効かない時の
応急処置方法
についてご紹介させて頂きたいと思います。
車のヒーターが効かない原因や対処法について
詳しくお知りになりたい方は、
ぜひ、以下の記事を読んでみてくださいね。
ヒーターが効かない!考えられる4種類の原因とは?
冬場に車のヒーターが
効かないなんてことになったら
大変ですよね!
そんなヒーターが効かない状態になるのには
4種類の原因が考えられます。
そこで、以下に車のヒーターが
効かない時に考えられる4種類の原因について
詳しく解説させて頂きますね!
原因1:エンジン・サーモスタットの故障
車のサーモスタットが壊れて、
エンジンのラジエーターに
常に水が流れるようになると、
冬場など外の気温が低い場合
冷却水の温度が
40度から50度ぐらいに
低下してしまうので、
暖房能力が低下してしまい
車のヒーターが
効かなくなってしまうことがあります。
もし、車のヒーターが効かないと感じた時に
車のメーターの水温計をチェックして、
15分ぐらい走行しても水温計の針が
中央まで届かない場合は、
エンジン・サーモスタットの故障が
車のヒーターが効かない原因として
考えられます。
原因2:エア・ミックスドアの故障
現在販売されている車に搭載されている
エアコンの大半は、
エバポレーターという熱交換器で
空調の風を冷却&除湿し、
ヒーターコアという熱交換器で
エンジンの冷却水の熱を使用して
空調の風をあたためています。
そのヒーターコアの前に
エア・ミックスドアという
部品があるのですが、
このエア・ミックスドアは
ヒーターコアに流れている通路と、
ヒーターコアを迂回する
2種類の通路があります。
車はこの2種類の通路の空調の
風の配分量を切り替えて
ヒーターの温度調節を行っていますので、
もし、エア・ミックスドアが故障して
ヒーターコアを迂回する通路のみに
空調の風が流れてしまうと
車のヒーターが効かなくなってしまいます。
マニュアルエアコンを使用されている方で、
車のヒーターが効かない時に
温度レバーを切り替えた時の
空調の風の騒音の音色が
変化していないようであれば、
車のヒーターが効かない原因は
エア・ミックスドアの故障であると
考えられます。
オートエアコンの場合は、
最低温度と最高温度で
空調の風の騒音の音を比較し、
どちらの場合も音に変化がないようであれば、
車のヒーターが効かない原因は
エア・ミックスドアの故障であるといえます。
原因3:エア・ミックスドア制御の異常
上記でご紹介致しました
エア・ミックスドアが故障していなくても
エア・ミックスドアを制御している
エアコンの電子制御回路が
破損している場合、
車のヒーターが効かなくなることがあります。
ただし、エアコンの電子制御回路が故障すると
ヒーターだけでなく他のエアコンの制御にも
トラブルが発生する場合があるようです。
原因4:温度センサーの異常
車には室温センサーと水温センサー、
外気温センサーなどの温度センサーがあり、
これらのセンサーは
オートエアコンの制御に使用されています。
もし、車のヒーターが効かない
外気温が低い時にAUTO機能をオンにして
最高温度の32度にヒーターを設定したとき、
吹き出し温度が高くなり、
25度設定だと吹き出し温度が
あまり高くない時は、
上記でご紹介致しました、
室温センサーもしくは水温センサー、
または外気温センサーなどの
温度センサーにトラブルが発生して
車のヒーターが効かなくなっている
可能性があります。
ヒーターが効かない時の応急処置の方法は?
車のヒーターが効かない原因は
上記でご紹介しましたように
- エンジン・サーモスタットの故障
- エア・ミックスドアの故障
- エア・ミックスドア制御の異常
- 温度センサーの異常
などが考えられます。
どれも、車のメカニックに詳しくない方では
対処できないものばかりです。
できれば、車のヒーターが効かなくなった時は
すみやかにお近くのディーラーや
自動車整備工場に
修理を依頼したほうが良いのですが、
「ヒーターが効かなくて寒いけれど、
とりあえず何時間か運転したい!」
という場合には、カー用品店などで購入できる
シートヒーターを購入して
急場をしのぎましょう。
お近くにカー用品店がない場合は、
貼るタイプの使い捨てカイロを購入して
急場をしのぐのもおすすめです。
youtubeにてシートヒーターの設置方法や
使用感を紹介している動画を見つけました。
シートヒーターとはどのようなものなのか
興味のある方は、
ぜひ、以下の動画をご覧になってくださいね。
修理に出すと費用はどのくらいかかる?
車のヒーターが故障した場合、
修理をしなくてはいけない箇所は、
症状によって異なります。
車のヒーターが故障した場合に
修理が必要となる箇所と
修理に必要な費用の相場を
修理費用が高い箇所順に
いくつかご紹介しますね!
①ヒーターファンの
交換・・・5万8千円ほど
②ヒーターコアの
オーバーホール・・・3万6千円ほど
③ラジエーターの
オーバーホール・・・2万6千円ほど
④ウォーターポンプの
交換・・・2万4千円ほど
⑤ヒーターバルブの
交換・・・2万1千円ほど
⑥ヒーターホースの
交換・・・1万3千円ほど
⑦サーモスタットの交換・・・7千円ほど
⑧水温センサーの交換・・・6千円ほど
⑨冷却水の交換・・・6千円ほど
まとめ
いかがでしたか?
車のヒーターが効かなくなる原因は
以下の4種類の原因が考えられます。
①エンジン・サーモスタットの故障
②エア・ミックスドアの故障
③エア・ミックスドア制御の異常
④温度センサーの異常
もし、これらの原因で
車のヒーターが効かなくなった場合は、
ディーラーや自動車整備工場に
故障した部分を修理・交換してもらわなくては
いけなくなります。
どうしても、ヒーターが効かない状態で
車に数時間乗らなくてはいけないのであれば、
お近くのカー用品店で
シートヒーターを購入するか、
貼るタイプの使い捨てカイロなどを
活用して急場をしのぎましょうね。